以前に公開した「YouTubeに読み聞かせ動画を公開するのは違法か」という記事が、定期的に検索されています。
やっぱり気にする方は多いんだな、という印象です。
絵本などの読み聞かせをしようと思うとき、その目的は決して悪くないものです。
こどもに聞かせたい、とか。
面白かった本を紹介したい、とか。
悪いことをしようとは、これっぽっちも思っていない。
むしろ、いいことをしたいと思っていたりする。
でも、その行為自体が違法になることがある。
その好意が、作り手の作品を壊す悪意になることがある。
善意が悪になってしまうなんて、本当に悲しくてやりきれない話だから、そうなる前にもっと、「著作権」を真剣に考えなきゃいけないですよね。
コロナ禍で注目された「読み聞かせ」
一斉休校、在宅保育・・・コロナ禍によって増えた「おうち時間」。
その影響で、絵本の読み聞かせに注目が集まり、YouTubeを始めとする読み聞かせ動画が急増したと言われています。
コロナ以前にも、著作権者の許可を得ていない読み聞かせ動画については問題視されていましたが、今回のことで一気に波紋を広げたかたちです。
各出版社での呼びかけ
NHKのウェブニュースに、こんな記事がありました。
この記事を書いている段階で328名のブックマークが見えます。
相当、関心が高いニュースですね。
出版社や作家に無断で公開されているものが増えているということで、出版各社は、許可なく公開すると著作権法に違反するおそれがあるとして、投稿する場合は必ず事前に問い合わせて必要に応じて手続きをとってほしいと呼びかけています。(中略)
作家によって許諾の範囲が異なり、公開が認められているものもあることから、まずは出版社に問い合わせるよう呼びかけたうえで、「作家が安心して、ものづくりができ、読者もそれをこころから楽しめるよう、著作権についての理解を深めていただけますと幸いです」と結んでいます。
絵本作家や出版社が、大切に世に送り出した絵本。
その絵本を愛しているからと言って、無断で映像化し、アニメーションにしたり、紙芝居風にしたり・・・それはやっぱり許されることではありません。
その世界を壊してしまうことのないように、各出版社が声をあげています。
以下に各出版社様のサイトをまとめてみました。
検索した順に、どんどんリンクを貼ったので、50音順でもなければ、好み順でもありません。
非礼がありましたが、ご容赦ください。
また、掲載されていなくて気になる出版社様がありましたが、ぜひコメントで教えてください。
福音館書店
\福音館書店さんのサイト/
偕成社
\偕成社さんのサイト/
ブロンズ新社
\ブロンズ新社さんのサイト/
フレーベル館
\フレーベル館さんのサイト/
くもん出版
\くもん出版さんのサイト/
金の星社
\金の星社さんのサイト/
ポプラ社
\ポプラ社さんのサイト/
こぐま社
\こぐま社さんのサイト/
岩崎書店
\岩崎書店さんのサイト/
ほるぷ出版
\ほるぷ出版さんのサイト/
大日本図書
\大日本図書さんのサイト/
むすび
調べているうち、しっかりと著作権を調べ、読み聞かせ動画を運営しているサイトをいくつも見つけました。
図書館や書店を中心とした温かな動き。
アナウンサーさんや声優さんによる、優しくておもしろい動画。
作家さん。
俳優さん。
絵本を愛する力は、それを生み出したひとを守ってこそ。
あらためて、強くそう思いました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が、何かのお役に立てば幸いです。
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