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読み聞かせ動画をYouTubeにアップするなら「青空文庫」を使おう。本を愛する人は著作権を守る人

こんにちは、karafuruです。

YouTubeに絵本の読み聞かせをアップするのは違法なのか?という記事を書きました。
kurashi.asobeginner.com

 

考え方は出版社によって異なるけれど、違法もしくはグレーゾーンと考えられるという結論を出した記事です。

 

今回は「YouTubeで読み聞かせをしたい」わたしが辿り着いた【青空文庫】について書かせていただきます。

f:id:irokara:20201009084139j:plain

青空文庫

 

青空文庫のホームページには、次のように記載されています。

青空文庫は、誰にでもアクセスできる自由な電子本を、図書館のようにインターネット上に集めようとする活動です。
著作権の消滅した作品と、「自由に読んでもらってかまわない」とされたものを、テキストとXHTML(一部はHTML)形式に電子化した上で揃えています。 

引用:青空文庫編 青空文庫早わかり

 

著作権については、2018年12月に「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定」というものが日本でも効力を生じるようになりました。

そのため、それまで原則的保護期間が50年だったものが70年に変更されました。

詳細は、公益社団法人著作権情報センターのサイトでご確認ください。

www.cric.or.jp

 

青空文庫上では、著作権の消滅を「50年」で設定されているようなので、利用時には70年に計算しなおす必要がありそうです。(2020年10月現在)

 

読み聞かせ動画について

 

前回の記事で、なぜ「絵本などの読み聞かせ」が違法なのかを調べました。

その理由は、読み聞かせて動画をアップする行為は「複製権の侵害」や「公衆送信権の侵害」となるため、著作権の侵害にあたるということでした。

 

では、著作権の切れた作品の読み聞かせはどうでしょう?

青空文庫の「取り扱い基準」には、以下のように記載されています。

 

有償・無償であるかを問わず、自由に複製・再配布・共有することができます
また、ファイルを元に、実演・口述・翻案など自由に活用することもできます

引用:青空文庫編 青空文庫収録ファイルの取り扱い規準

 

出来上がった作品を声に出して読み、それを録画し、電波にのせて流すことが「複製」にあたるのだとしても、著作権の切れた作品であれば自由に複製できる、と気持ちいいほどハッキリ明記されています。

 

わたしの求めていたものは、これだー!!

 

ちなみに「青空文庫」には、著作権は切れていないけれど、著作権者が「インターネットを通じて読んでもらってかまわない」と判断したものも収められています。

こちらの作品に関しては、以下の定義がされています。

 

著作権法第三十条に規定された私的使用の範囲内において、複製することができます。(略)
私的使用の範囲を越える利用および複製・再配布は、著作権者の許しがない限り、できません。(略)
著作権者による特別の許諾(クリエイティブ・コモンズ・ライセンス等)が明記されていれば、あなたはその範囲内で、利用および複製と再配布を行うことができます。

引用:青空文庫編 青空文庫収録ファイルの取り扱い規準

 

読み聞かせ自体は「私的」な行為ですが、YouTubeという公共のサービスにアップする行為が果たして「私的」と言えるのかグレーゾーンです。

よって、こちらの作品を使わせていただく場合には、著作権者の許可を得ることが一番よいということになります。

 

また、翻訳作品には、訳者に独立した著作権が生じています

そのため、作品を書いた方の権利は消滅していても、訳者の権利が生きていることがあります。

この場合は「著作権の存続している作品」に該当するため、注意が必要です。

 

むすび

 

現在、青空文庫の作品を拝見させていただいております。

たくさんの素晴らしい作品にあふれていて、時の流れに消えない作品の輝きと力強さに圧倒されます。

 

もしも読み聞かせ動画を「合法」にアップすることを考えている方がいらっしゃいましたら、方法は3つです。

 

  • 著作権が存続している作品は、許諾を得る
  • 著作権が消滅している作品を読む
  • 自分や知り合いが、動画アップを目的として作品を作る

 

本は、作られた方の命のかたちなんですよね。

その命(著作権)を守って、心ゆくまで読ませていただくことが、本来のあり方なんだと思います。

 

青空 karafuru いろいろとカラフル

 

見上げた青空。

 

やりたいことをやるためのブログ

その大きな柱が、読み聞かせでした。

 

それなのに、ブログを始めてすぐにグラグラと揺れてしまった柱。

やっとまた夢を追える気がします。

 

「青空文庫」のサイトの始めに、こんな文章がありました。

 

電子出版という新しい手立てを友として、私たちは<青空の本>を作ろうと思います。

 

とても清々しく、誇り高い目標だと感じました。

その「青空」を見つめて、わたしもこれからがんばるぞー。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事が、何かのお役に立てば幸いです。

 

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