わたしたち大人が当たり前のように使っている「名前」。
生き物や、生活用品、時間を表す言葉などなど、身の回りのものにはたいてい名前がついていて、たいして疑問も抱かずに生活をしています。
でもこどもにとってはそうではありません。
ことあるごとに、この「名前」にひっかかります。
可愛い口から、日々繰り出される言葉。
「なんでそんな なまえなの?」
前回、夏の虫を調べてブログに掲載したところ、息子が何度か「あの、むしのやつ、みせて~」と言って楽しんでくれました。
息子に言われて初めて知る、名前の由来。
昔からずっと使われている名前は、調べると奥が深いなあと思います。
今日は、地中の生き物について息子と一緒に調べてみました。
今回もこどもバージョンでお届けします。
ミミズ
「みみず、の みみ ってなあに? おみみ?」
「え? みみなんて あったっけ? おみみず?・・・なんだろう?」
「しらべて しらべて」
「ええとね・・・みみずさんには めが ないんだって。
おめめがみえない、っていうのを めみえず→めめず→みみず、っていうように なったみたいだよ」
「みみじゃなくて めかー」
「それから、つちのなかにいるでしょ?
だから、ずっと おひさまをみないから、おひさまをみない→ひみず→みみず、ってなったというひとも いるみたいだよ」
「ふたつもあるのかー。
いいなあ」
「まだあるみたいだよ?
みみ、ってなくから、みみずとか」
「え? なくの!?」
「・・・ほんとは なかないみたい だけどね」
参考にしたサイト:語源由来辞典
モグラ
「もぐら は、きっと もぐるからだよね?」
「うん、そんなきが するね」
「あれ・・・もぐるっていいかたは、もぐらからきたみたいだよ?
もぐる、のほうが あたらしいことばなんだって。
つちをもりあげる、っていういみの うぐろもち とか むぐるもち、うころもち っていうことばがあって、それがだんだん もぐらになったみたいだよ」
「もぐるは もぐらがさきなんだー。
もぐらすごいね」
参考にしたサイト:由来メモ
むすび
今の時代、こういった質問はパソコンやスマホですぐに検索できます。
昔、何かを調べようとすると、家にある辞書を見て載っていなければ、図書館まで行かなければなりませんでした。
次の日曜に図書館に行ったら「これを調べよう!」と思っていて、時間が経ち、いつの間にかそんな疑問を持ったことすら忘れてしまうことがたくさんありました。
とてももったいないことをしていたな、と思います。
知りたいことを、知りたいときに、知ることの楽しさ。
その楽しさを味わえる贅沢さ。
良くも悪くも、こどもたちはネット社会で生きていきます。
ごく身近にあるインターネットには、こういう力があるのだと知ってほしいです。
(もちろん、百科事典や辞書の面白みも知ってほしいです。
目的なくペラペラ辞書をめくる楽しみは、やっぱり紙でこそと思います。)
インターネットの中の膨大な情報の力。
あふれる情報から、「自分の感じた小さな疑問」をブレずに探し出す力。
どっちも大切。
だけど言葉で教えるのは、とても難しいから、できれば小さな頃から一緒に体験して身に付けてくれたらいいなと思っています。
いつまでもこどものままじゃない、こどもたち。
だからこそ、こんな柔らかな疑問が出てくるうちは、しっかり付き合っていきたいですよね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が、何かのお役に立てば幸いです。
\生き物の名前の由来。きっと息子は好きそう/
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