息子が3歳になった頃から繰り返される「なんで」。
5歳になった今も、えんえんと続いています。
そして、この疑問が個人的に面白くてたまりません。
・・・時々はめんどくさいです、ええもちろん(笑)。
この疑問。
たいていは、すぐに答えがわからずに一緒に調べて「なるほどなあ」とうなってしまう疑問ばかりです。
4歳の夏の日、息子に聞かれた夏の虫たちの名前。
当たり前のように使っているこの虫の名前の由来、あなたは答えられるでしょうか?
なお今日のブログは、画面を覗き込む息子が一緒に読めるように、4歳バージョンでお届けします(笑)。
あぶらむし
「ねえ、あぶらむし って なんで あぶら なの?」
「あぶら・・・?
あぶら、もっていない よね。・・・なんで かな」
「しらべて、しらべて」
「ええとね・・・
むかし、はぎ っていう きに くっついた あぶらむしを こどもが つかまえたんだって。
で、かみのけに ぬったら てかてか ひかって おもしろかった、っていう あそびが あったんだって。
あぶら って てかてか ひかるでしょ?
だから あぶらむし、に なったんだって」
「ふうん」
参考にしたサイト:公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会
https://www.jataff.jp/konchu/mushi/mushi100.htm
あぶらぜみ
「じゃあ、あぶらぜみ も? てかてか するから?」
「え・・・?
せみは かみのけに ぬれないと おもうんだけど・・・」
「ええとね・・・
あぶらぜみ って どんなふうに なく?」
「じー、じー、じー、じー」
「そうそう。
その おとがね、てんぷら するときの おとに にてるから、あぶらぜみ、になったんだって」
「ふうん」
参考にしたサイト:Wikipedia
かぶとむし
「ねえ、かぶとむしも しりたい」
「かぶとむしは、ほら、こどものひに かぶった かぶとに にてるから じゃない?」
「ええと・・・
あ、ほら やっぱり、かぶとむしの あたまが おさむらいさんの かぶとに にているから、だって」
「ふうん」
参考にしたサイト:Wikipedia
くわがたむし
「くわがたは? くわって なあに?」
「くわ って・・・はたけの くわ・・・?
にてない ねえ・・・」
「ええと・・・あ、くわがたむしの なまえも かぶとから ついたんだって。
うえに つのが 2ほん ある かぶとが あるでしょう?」
「うん」
「あの つのを くわがた って よぶんだって。
くわがたむしの あごが あの つのに にてるから ついたんだって。
それじゃあ、かぶとのくわがたむし、って ことに なっちゃうね」
「かぶとのかぶとむし、かぶとのくわがたむし!」
参考にしたサイト:Wikipedia
知ってるフリはつまらない
上に書いた由来は分かりやすい説を選んでいます。
他にも様々な説があるので、気になる方は調べてみてくださいね。
アブラムシの「アブラ」と、アブラゼミの「アブラ」が、「油」のそれぞれ違った特徴を押さえた表現だったなんて、初めて知りました。
しかも、アレをこどもが頭に塗って遊ぶって・・・想像しただけで鳥肌が立ちますが、その遊びを虫の名前にしてしまうなんて、とても生活に密着した虫なんですね。
カブトムシ、が兜に由来していることは分かりますが、クワガタムシも実は兜の一部の名称だったなんて!
たしかに、ああいう形の兜ありますよね。
もしツキノワグマの月の模様が胸ではなく頭にあったら・・・
マサムネグマとかって名前になってたのかな。
月光仮面は、伊達仮面やカブト仮面にどうしてならなかったんだろう?
もう、妄想が止まりません。
こどもの疑問は、おとなが「疑問にも思わなかった物事が、いかに深い意味を持っているか」を教えてくれます。
「教えてー」と息子はわたしに言うけれど、本当はわたしのほうが息子に「そこに面白いことが隠されていること」を教わっているのです。
知ったかぶりなんて、もったいなくてできません。
知ってるフリなんて、つまらない気がします。
むすび
やがてこどもたちは大きくなって、自分で調べることを覚えていきます。
親に「なんで?」と聞いてくることがなくなる日もくるのでしょう。
だから今は、「なんで」「どうして」のキラキラした瞳に映る世界を、一緒に楽しみたいなと思います。
それにしても、わたし・・・虫が本当にニガテなんだけどな・・・(笑)。
こんな、昆虫大好きな息子。
3歳くらいに出会い、5歳の今でも時々ひろげては、ひとりで何分も見入っている絵本があります。
わたしにとっては、ちょっとグロテスクですが・・・
細かいところまで緻密に描かれていて、図鑑のような絵本になっています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が、何かのお役に立てば幸いです。
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