我が家の息子は大の虫好き。
毎日、昆虫の図鑑を見ながら虫のお絵かきをしています。
さて、パパママに質問。
虫は好きですか?
・・・わたしは、苦手。
むしろ、嫌い。
嫌いキライも好きのうち・・・なワケあるかーい。
虫は嫌。
でも、息子がそれほど好きになったものだもの。
ちゃんと話を聞きたいし、話してみたい。
今日はそんなわたしが初めて知った「カブトムシの雑学」をご紹介します。
昆虫に詳しい方には「当たり前」のことかもしれません。
でも、苦手な方は案外知らない3連発。
虫が苦手なママさん&パパさん向け記事です。
カブトムシの「つの」
カブトムシの季節がやってきます。
日本に多く生息するカブトムシ。
こんな昆虫のカタチ、想像できましたか?
長いつのと短いつの、つのは2本ありますよね。
このつの、何て呼んでいますか?
「アゴのところのつの(①)と、頭のつの(②)」って呼んでいませんか?
わたしは呼んでいました。
これ、違うんですって。
正解は、
①頭のつの
②胸のつの
②の帽子みたいな部分、胸なんですよ、胸!
ご存知でしたか?
高校の生物で「節足動物」を学習したときのことを思い出してください。
節足動物とは、動物界の4分の3を占める動物群で、甲殻類、昆虫類、クモ類などです。
体のつくりは基本的に「頭部」「胸部」「腹部」の3つからなっています。
カブトムシの体も例外ではなく、この3つからできています。
上から見るとよく分かりませんが、虫の下側から見るとよく分かります。
しかし、虫が苦手な方は虫を下から見ることができない気持ちをよく知っていますので、さきほどのイラストで3つに分けますね。
斜めに描かれているので、ちょっと境目が変な感じですが、だいたいのイメージは伝わりますか?
①頭部
②胸部
③腹部
となります。
つのはそれぞれの皮膚が固くなって伸びたものなので、「頭のつの」と「胸のつの」になるわけです。
わたしが「短い方のつの、胸なんだって」と伝えたときの息子のきょとんとした顔が、かわいかったです。
ちなみにつのがあるカブトムシがオス、ないものがメスですが、幼虫のときにはまだオスにも「つの」はありません。
さなぎの超初期段階にもなく、ある段階でいきなりつのが生えてきます。
名古屋大学の研究グループによると、つのはシワのように折りたたまれていて、それが一気に立体展開されるそうです。
(カブトムシの角は、なぜサナギで突然生えるのか──そのメカニズムが明らかに|WIRED.jp)
勇者さまは、ぜひともネットで「カブトムシ さなぎ つの」で検索してみてください。
衝撃的な映像が見られます。
苦手な方は、頭の中で想像するだけで十分ですよ。
虫かごに入れる食べ物
カブトムシを飼う虫かごに入れるのは、「スイカの皮」ってイメージありませんか?
自分が食べたスイカの皮を嬉しそうに虫かごに入れる少年、という図をよく見かけますよね。
でも実はこの「カブトムシにスイカ」、NGと言われていることをご存知でしたか?
理由は、水分が多いわりに必要な栄養素が少なく、また果物自体が痛みやすいためです。
腐った食べ物を食べると、カブトムシは体調を崩してしまうそうです。
昆虫って案外繊細なんですね。
では、エサは何がいいのでしょうか。
最近は昆虫の飼育に適した「昆虫ゼリー」というものが市販されていて、保存などの上でもこちらを利用する人が多いようです。
見た感じ、わたしたちがよく食べる小さなゼリーのカップに似ていますよね。
こどもと一緒にカブトムシを育てる場合は、誤飲に気を付けなければならなそうです。
エサやりとしては、このゼリーを水平に虫かごにセットするだけです。
水平にセットするのが難しそうだな、と思っていたら、こういったゼリーを置くためのえさ台も販売されていました。
ぽこぽこと空いている穴にゼリーをセットします。
ここにリンク貼ってますけど、ゼリーもエサ台も100円ショップで全部そろいます。
こんな感じのものを買うんだな~、くらいに眺めておいて、あとはお得に買いそろえてくださいね。
木を蹴ると落ちてくる謎
テレビなどで、ドンッと木を蹴ったら、ボタボタボタッとカブトムシやクワガタが落ちてくるのを見たことがありませんか?
昆虫には羽もあって飛べるのに、なぜ落ちてきてしまうのか不思議に思っていました。
急に蹴られてびっくりするから?
羽があっても実は飛べない?
虫の生態を知らないわたしは勝手に想像していましたが、これにはわりと深い理由がありました。
昆虫の天敵は「鳥」。
樹液を吸っている虫たちは、その木に鳥が止まるとその振動を察知して、とっさに「逃げるために落ちる」のだそうです。
木に捕まっていても鳥に見つかるからダメ。
飛んで逃げても鳥に見つかるからダメ。
ボトリと地上に落下して、そのまま動かずに死んだふりをすることで鳥に狙われる危険を回避するのです。
なんと、あの原始的と思える採取方法は、虫の行動を知り尽くした人が考案した最善の方法だったんですね。
びっくりして足を滑らせたわけじゃなかったんだ・・・。
なお、「木を蹴る 虫」で理由を探していたら、落ちてくるのはかぶとむしやくわがただけではないことを知りました。
毛虫、ゴキ〇〇(←ついに伏字にしちゃう)、ヘビ、クモ・・・エトセトラ。
蹴ればカブトムシが落ちてくるメカニズムを知ったからといって、虫が苦手な方がむやみやたらに蹴るのは危険ですよ。
むすび
以上、虫の苦手なママやパパに向けた「カブトムシ雑学」でした。
虫が苦手だって、虫が大好きなこどもと楽しく話したい。
あなたの虫好きを尊重しているよ、ってちゃんと伝えたい。
そう思って努力していれば、こどもにだってその気持ちはきっと届くはずです。
やがて苦手なものが克服できたら、それはそれで素敵なこと。
やっぱり苦手なままでも、それはそれで自然なこと。
どちらにしても、苦手だからと目を閉じずに、素直に発見を楽しんでいくことが大事なんですよね。
読ませて頂いているマロニー (id:marondiary) さんのブログに、「虫嫌い」についての面白い記事がありましたのでご紹介します。
夏ももうすぐ終わり。
でもまだ、虫まっさかり!
ここまで読んでいただいた虫の苦手なみなさまが、元気に楽しく夏を乗り越えられますように!!
〇虫の記事いろいろです〇