5歳の息子は、図鑑が大好きです。
ちょっと静かだな、と思うと、部屋のすみっこで膝に分厚い図鑑を乗せて、のんびりページをめくっています。
「ちょっとまって、ママ。
いまの、ちがうきがする。
ねおせんせいに、きいてくるから!」
わたしが言った言葉に何か引っかかると、すぐにそんなことを言いだします。
「ねおせんせい」とは、小学館から出ている図鑑NEOシリーズのこと。
うちには、昆虫と恐竜の図鑑NEOがあり、彼はいつの間にか「ねおせんせい」と呼ぶようになっていました。
・・・わたしがGoogleのことを、Google先生って言っているからかな。
そんな我が家に、新しい「ねおせんせい」がやってきました。
小学館の図鑑NEO+(ぷらす)「分解する図鑑」です。
小学館の図鑑NEO+(ぷらす)
言わずと知れた、図鑑の王者「小学館NEO」シリーズ。
NEOのあとに「+」のついた、ぷらすシリーズというものをご存知ですか?
ホームページによると、
- 楽しみながら学べる、最上級の学習図鑑
- 「知識」に「実感」をプラス
と書かれています。
ラインナップには、「くらべる図鑑」「もっとくらべる図鑑」があります。
今回、最新版として出たのが「分解する図鑑」です。
大きさは、通常のNEOよりも一回り小さいです。
どうしてかな。
本棚に、ぴしっと並べたい性格のわたしとしては、この小さな差がちょっと嫌だったり・・・(笑)。
でも机の上に広げてみると、このちょっとした大きさの違いだけで、コンパクトに置きやすく感じます。
不思議ですね。
分解する図鑑
その名前のとおり、普段は見ることのできない「モノの中身」を見る図鑑です。
仕組みを知る、原材料を知る、変身、という3つの大きな章で構成されています。
スマホやエアコン、トイレにカメラ、ラジオ、テレビ、地球儀、ピアノ、自動販売機、電車、飛行機、地下都市・・・
ちょっと分解してみたかったアレやソレから、分解したら怒られるアレやコレ、さらにはスケールが大きすぎてよく知らなかったあんなものこんなもの。
でも、どれもこれも全部身近。
え?どうなってるの?って、つい前のめりで見ちゃうものばかり集められた、「仕組みを見てみよう!」の章からスタートです。
「原材料を見てみよう!」では、カレーやお菓子、服、金属などを分解=原材料を知ることができます。
読み始めた日、ちょうどカレーだった我が家は、ねおせんせいが大活躍でした。
「いろいろな物に変身!」では、今度は逆に加工されることで様々なものに変わっていくものを集めています。
米や小麦、葉っぱ(茶)、石油など、やっぱり生活にそくしたものばかりです。
夫がハマッた
この図鑑、まずは夫がハマりました。
新聞広告欄で、図鑑のタイトルを見るや、即amazonでポチリ。
翌日に届いた図鑑を手に取り、横からのぞきこむ息子を軽く阻止しながら一言。
「まだパパ見てないから待って!」
こどもか。
図鑑の取り合いって、大きなこどもか。
メカニック系の職種についている夫は、元来こういった「構造」や「仕組み」が大好きなのでしょう。
息子は、とくに家じゅうの何かを分解しまくるようなタイプではありませんが、ブロックを重ねて緻密にコツコツと作ることを好む性格です。
おそらく、夫の血をしっかり受け継いでいるように思います。
さらに、パパが熱心に見ているものが気になるお年頃なのですから、興味をそそられないわけありません。
男同士でヤイヤイ言いながら、ひとつの図鑑を見つめている姿は微笑ましく、ちょっと写真を撮りたくなるほどでした。
世界の見え方が変わってくる
写真や図解を多用し、「今あたかも自分が分解したかのような」ページがそこに展開します。
いつも見ているものなのに、いつもは見えないものが見えてくる。
これって、すごいことだなと思います。
見えない世界を、見ることができる目。
もしかしたら、息子はそんなすごいものを手に入れてしまうかもしれません。
また、見えていない世界が存在するのだ、という事実に気づくだけでも、ものすごく大きな意味を持っているように感じます。
「これはどうなっているんだろう?」
と、わくわくした目で世界を眺められたら、それは本当に楽しく充実した人生になってくれそうです。
むすび
大人がハマること。
大人が楽しむこと。
これが一番、こどもがハマることや楽しむことにつながるような気がします。
「これ面白いよ」と言って、分厚い図鑑を渡したところで、なかなかこども自らページを開いたりはしません。
大好きな大人が目をキラキラさせて読んでいるから、「おもしろいのかな?」とこどもが寄ってくるんですよね。
夫と息子の本気のじゃれあいを見ながら、そんなことを思っていました。
・・・そして二人が寝静まったわずかな時間、わたしもそっと図鑑を開いてみたりして。
ふたりがいると、ママは図鑑に近づけませんから(笑)
でも読みたかったんですよね。
夫の熱量に、まんまとわたしも興味をそそられてしまいました、とさ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が、何かのお役に立てば幸いです。
\よろしければこちらの記事もどうぞ/