手足口病といえば、「手のひらや足の裏の赤い発疹」というイメージですが、実は足の裏などに発疹がなくても手足口病にかかっていることがあります。
4歳の息子の場合は、「ひざ小僧」でした。
ひざ裏ではなく、ひざ小僧。
今日は、ひざ小僧に現れたブツブツが「手足口病」だったお話です。
まさかの帰宅命令
朝、4歳の息子の着替えを見ていたら、ひざ小僧に赤い発疹がありました。
右足に5、6個。
「かゆい?」と聞くと、「かゆくない」と言います。
痛くもないそうです。
熱も平熱で、いたって元気な息子。
変なところにできたあせもかな?
それとも何かにかぶれたかしら?
悠長にそんなことを思いながら保育園に向かったら、玄関先で「手足口病の疑いがあるので帰宅して病院に行ってください」と言われてしましました。
えっ!?
手足口病!?
最近の大流行も知っていますし、小さな子を持つ親なら慣れ親しんだその名前。
さらに息子は以前、手足口病にかかったことがあるので、発疹の状態なども何となく覚えていました。
足の裏や手のひらに、赤い水疱性の発疹が現れて、口の中にできてしまうと食事も辛くなってしまうウイルス性の病気です。
この時点で手のひら、足裏をもう一度確認しましたが、つるっと綺麗なお肌でした。
ついでにひざの裏、手のひじの裏なども見ましたが問題ありません。
熱は36度5分。
朝食もしっかり完食して、保育園までの道ではセミの抜け殻を見つけて大はしゃぎするほど元気です。
これで手足口病の疑い?
そう思いましたが、保育園の先生はプロですから、判断を信じて小児科に行くことにしました。
診断結果は「手足口病」
下された診断は、手足口病でした。
保育園の先生さすがです。
手にも口にも足の裏にもないけど、手足口病。
手足口病には特効薬はなく、基本的に療養をするしかありません。
小児科の先生は「熱もないし食事ができるのなら、保育園に登園してもいいですよ」とおっしゃってくださいました。
でも、運良くわたしは育休中だったので登園はさせず、自宅に戻ってのんびりさせることにしました。
まれに膝蓋に多発
自宅に戻ってから、パソコンで手足口病を改めて調べると、こんな内容を見つけました。
手足口病はその病名から小水疱が手掌と足底にのみ生じるものと考えると正しい診断を逃してしまうおそれがある。
小水疱が臀部や大腿内側に生じることは珍しくなく、またまれには膝蓋にも多発することがあるので要注意である。
まれに。
そうなんだ、ひざ小僧に発疹が出る手足口病は「まれ」だったんですね。
でもちゃんと判断してくれた保育園の先生にも、小児科の先生にも感謝です。
熱もなく、食欲もあり、足の裏や手のひらに発疹がなくても、ひざ小僧にプツプツと赤い発疹があったら、もしかしたら「手足口病」にかかっているかもしれません。
かぶれたかも、なんて軽く見ずに、小児科に行ってみてくださいね。
ちなみに息子はその後も発熱することなく、元気な病人として家の中で遊んでおります。
兄妹間の感染予防
小児科の先生から「0歳児に感染しやすいので、できるだけ接触させないでください」と言われました。
同じ家に住んでいる兄妹を接触させない、なんてことができるのでしょうか。
まずは感染源の息子に、プレイスペースから出ないように言い聞かせ、しばらく遊ばせてみました。
プレイスペースとリビングは、カラーボックスの壁で仕切られていて、一応接触を避けられるからです。
でも、ただでさえいいお天気。
息子は熱もなく超元気で、だんだんストレスMAXに。
不機嫌にグズグズ言い始めます。
そこで今度は、娘のほうをベビーベッドに入れて出てこないようにしました。
・・・2分で泣きます。
つかまり立ちして、柵をグラグラゆすりながら大泣きです。
そりゃそうだよね。
兄妹で、くっついているのが一番好きな時期だもんね。
隔離なんて無理だ。
そう諦めたけれど、それでも娘に感染させたくなくて、真夜中にTwitterで感染予防のアイデアを教えてほしいとつぶやいたところ、優しい方々が反応してくださいました。
ありがとうございます。
「接触させないで」という漠然としたものより、とても実用的でよいアドバイスだと思ったので、こちらに載せておきます。
- マスク着用
- タオルをペーパータオルにするか、別々のタオルを使う
- 置き型のクレベリンを使う
本当に助かりました。
とりあえず、タオルは切り替えてマスクを用意し、ネットでクレベリンを頼もうかな、なんて思っていたところ、娘にも発疹・・・がっくり。
でも、とてもとても心強かったです。
みなさま、ありがとうございました。
むすび
今年の「手足口病」の大流行に、保護者は戦々恐々としています。
少しでも感染を食い止めるためには、小さな兆しを見逃さないようにすることが必要なのだと思います。
そうすれば、不用意にまわりの友達にうつしてしまうことも減るでしょう。
2年前、実は2歳の息子と一緒にわたしも手足口病に感染しました。
そのときは息子も発熱をして辛そうでしたが、大人の手足口病は本当に地獄でした。
唾液すら飲み込めない、痛くて喋れない・・・そんな日が1週間ほど続きました。
手足口病は大人にも感染します。
そして、こどもよりも重症化します。
どうか保護者のみなさまも、感染には十分お気を付けください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が、何かのお役に立てば幸いです。
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