以前、テレビ東京の「シナぷしゅ」を紹介しました。
民放初の赤ちゃん番組。
2019年12月にパイロット版が1週間放送され、当時録画したものを大事に何度も見ていた我が家。
この4月からレギュラー化したので、再度ご紹介したいと思います。
乳幼児向けの番組といえばEテレ。
現在のテレビの中で、一番攻めているのはEテレだと思えるくらい、本当に充実しています。
でも、テレ東。
夫もわたしも、ほどよく抜けた力感と、面白いことを仕掛けるのが上手なこの局のファンなのです。
こども向けだけど、プラスアルファ。
Eテレとは違う何かを、きっと見せてくれるはず。
シナぷしゅ
テレビ東京の社員さんの中で、子育て奮闘中の方が集まり始動したのが、「赤ちゃんプロジェクト」。
制作局、アナウンス部、ビジネスセクションから、実際にパパママの社員がプロデューサーとして参加し、「自分の子供に見せたい」と思えるコンテンツを作りました。
さらに、テレビの枠を超えてネット配信やラジオなども展開。
親が「見せたいときに、見せたい方法で」を実現してくれようとしています。
放送日時
毎週月曜~金曜
あさ 7:35~8:00(テレビ東京系列6局ネット)
夕方 5:30~5:55(テレビ東京ローカル)
コンテンツ
0~2歳の乳幼児向けに、2分ほどの短いコンテンツで構成されています。
【コーナー紹介】
- はじまりぷしゅ(オープニングソング)
- うごく もいもい
- せかいの いないいないばぁ
- あいうえーお!のうた
- ヒカリの森の黒うさぎ(切り絵アニメ)
- ビリビリ/どてっ/どうぶつ落っちんぐ
- がっしゃん
- マンマタイム(幼児食レシピ)
- ABC
- カタチクイズ/レーズンほじほじ/スケッチモーション
- おわりぷしゅ(エンディングソング)
ホームページに掲載されているコーナーと、わたしが把握しているコーナーです。
本当にたくさんあるなあ、という印象。
もしかしたら他にもあるかもしれません。
ここで特筆したいのは、「レーズンほじほじ」。
なんと、レーズンパンの中のレーズンを、こどもが指でほじほじするというコーナーです。
声楽のような音楽と、最後にほじったレーズンを「1、2、3」と教育テレビばりに数えだすセンス。
たまりません。
これでこそ、テレ東です。
だって、レーズンほじるの、こども好きですもんね。
大人はいい顔しないけど、いつの時代もこどもはレーズンほじほじしてますもんね。
決してEテレでは、クローズアップされることのない「ほじほじ」。
まだスタートから1ヶ月。
おとなしめのコーナーで様子をうかがっている中、こんなものを放り込んでくるテレ東が大好きです。
また、離乳食や幼児食など、ママを助ける真面目なレシピ紹介が続いていた「マンマタイム」。
ミカンの缶詰の蓋をあけて、缶のままゼラチンをぶっこんで冷蔵庫で固める、という突如「こども目線」のレシピが登場しました。
いや、おいしそうですよ。
すごくいいですよ、このレシピ。
でも。
テレビで数分使って、アナウンサーのナレーションも使って、綺麗なカメラ映像も使って、缶詰まるごとゼリー!
最高です、テレ東。
きっとマンマタイムも、少しずつ路線が変わっていく予感。
\以前、マンマタイムを参考に作ったランチ/
むすび
時として目線が大人寄りになりすぎて、こどもの目線から離れてしまうことも多いですよね。
毎日の生活でも、そう。
おとなしくて、いい子ね。
よく寝て、いい子ね。
おとなしい性格の子も、もちろんいい子。
でも、いろいろなことに興味を持って、飛び跳ねてる子だっていい子。
よく寝る子も、もちろんいい子。
でも、もっと遊びたくてワクワクして、目が冴えてしまう子だっていい子。
大人の都合ですべての枠を決めることは、こどもにとってはとても不自由なんだと思えます。
レーズンをほじることを認めたり、缶詰からズポッとゼリーのタワーを取り出したりすることができる「シナぷしゅ」。
それは、番組を作っているスタッフの方が、こどもに最大限の敬意を払っているからこそ。
この番組を見ると、自分も知らず知らずのうちに「大人寄り」の視線になっていることに気づかされます。
Eテレが「こっちにおいで!」と導くタイプの番組が【幼稚園の先生】とするならば、テレ東は「いっしょに遊ぼう!」と手をつなぐ【保育園の先生】という気がします。
こども寄りの思考と視線を持った「シナぷしゅ」、ますます独自性を持って突き進んでいくことを期待しています!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が、何かのお役に立てば幸いです。
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