4歳の息子と1歳の娘を保育園に通わせています。
先日、このふたりがそろって保育園からのお手紙を持って帰ってきました。
「かかりつけの歯医者で検診を受けて下さい」
えっ!?
もしかして虫歯?
ビクビクして手紙を開くと、それぞれこんなことが書かれていました。
兄:歯肉炎
妹:上唇小帯異常
虫歯ではなかったものの、こんな指摘を受けるのは初めてです。
すぐに歯医者に予約し、週末に兄妹いっしょに歯科検診を受けました。
今回の記事は、こどもの「歯肉炎」と「上唇小帯異常」について、歯医者さんに相談するまで不安だったことや、教えてもらったことなどをまとめたものです。
同じ指摘を受けて不安になっている方にとって、何かのお役に立てば幸いです。
こどもの歯肉炎
歯肉炎というと、大人の歯周病のイメージがありました。
りんごをかじると血が出るCMのような(昭和トーク)。
まだ永久歯も生えていない4歳児がかかるようなものなのでしょうか?
歯医者で先生に「歯肉炎と言われたんですが」と言うと、先生はパカッと息子の口の中を見て笑いました。
「このくらいの年齢の子の歯肉炎の原因は、歯ブラシによる炎症です」
歯ブラシ?
先生が息子をのぞきこみます。
「ボク、自分で歯磨きしてる?」
息子がうなずくと、先生が笑いました。
「こどもが自分で歯磨きすると、まだ力加減が分からない。だから強くゴシゴシしてしまったりします。
そうすると、炎症が起きるんです。
それが歯肉炎。
お母さん、大人の歯槽膿漏とは違いますよ」
なるほど、文字通り歯茎の炎症、歯肉炎なんですね。
息子は優しいお姉さんと一緒にブラッシング指導を受け、新しい歯ブラシを1本もらって診察終了となりました。
一安心です。
上唇小帯異常
1歳の娘が指摘された「上唇小帯異常」。
聞き覚えがなかったのでかなり不安でした。
ネットで検索してみると、さまざまな情報が出てきます。
中には「手術が必要」と書かれているものもあり、ますます焦りました。
確かに、母乳に関して娘は浅飲みでしたが、よく食べよく笑い、特に口の中を気にしたことなど一切ありません。
ドキドキしながら診察に挑むと、先生は娘の口をヒョイッと見てから、息子の時と同じように笑いました。
「上唇小帯異常は、たいてい大きくなると何ともなくなっちゃうんですよ。
だから、しばらく様子を見ていて大丈夫。
はい、おしまい!」
なんと!
さんざん不安だった症状名の娘の診察は、ものの3分でおわりました。
かわいい歯が上に4本、下に4本生えている娘の歯医者デビューは、きょとんとした顔のまま終了です。
怯えずに、まずは歯医者さんへ
保育園からこどもたちが手紙を持って帰ってきたときは、さすがに不安でした。
でも、いざ歯科を受診してみると特に大きな問題はなく、本当に安心しました。
個々の状況にもよるので、もちろん一概に「すべて安心」と言うことはできません。
が、保育園や幼稚園の集団検診で気になる指摘を受けても、いたずらに不安がらず、まずは歯医者に行ってしっかりと説明をしてもらうことが重要だと改めて感じました。
ネット情報も役に立ちます。
しかし、症状の重い方から軽い方まで、すべての情報が並列されてしまうので、心配な気持ちが増幅されてしまうこともあり、注意が必要です。
歯医者さんのアドバイス
いろいろ不安なこどもの歯、歯医者さんから分かりやすいアドバイスをもらいました。
眠っているときの歯ぎしり
夜、息子からコリコリコリッという音がして、見ると歯ぎしりをしていたため、心配していました。
でも、実は歯ぎしりをするお子さんは多いのだそうです。
乳歯が生えきっていないので噛み合わせが定まらずに歯ぎしりをしたり、音や感触を確かめるために歯ぎしりをしたりすることもあるのだとか。
また、乳歯が生え揃った後も、歯ぎしりするこどもいますが、一時的なものが多いそうです。
ただ、頭痛や顎の痛みがあるような場合は、歯医者さんに相談した方がいいそうです。
息子は、歯ぎしりによる歯の削れなどを診てもらって「大丈夫!」と言われました。
仕上げ磨きはいつまで?
1歳の娘の歯磨きは、基本的に95%が親です。
4歳の息子は、半々くらいでしょうか。
もう少し、自分でしっかり磨けるようになってくれたらいいなあと思っていますが、なかなかうまくいきません。
この先、いつまで仕上げ磨きが必要なのか聞いてみたところ、「9歳くらいかなあ」という回答が返ってきました。
結構長いですよね。
小学校に入る頃から親の手がだんだん届かなくなってきて、虫歯などが増えてくるそうです。
自分自身で磨けるように教えてあげる一方で、できる限りは仕上げ磨きをしてあげたほうが安心なようですね。
現在、1歳の娘は仕上げ磨きを嫌がる全盛期、4歳の息子は仕上げ中に変顔をしたりしてふざける全盛期。
なかなか手が焼ける仕事です。
歯みがき粉はいつから?
イチゴ味、ブドウ味・・・と様々な歯みがき粉が市販されています。
息子はうがいもだんだんうまくなってきたし、そろそろ使うべきか悩みつつも、未だに使っていません。
歯医者さんに聞いたところ、意外にも「歯みがき粉は必ずしも必要なものではありません」とのことでした。
つけた方が、こどもが歯みがきを積極的にやるという場合はつけた方がいいし、どちらも変わらなければ不要だそうです。
注意としては、つけるときは、ごく少量にすること。
そうでないと、泡が立ちすぎてしっかり磨けないためです。
歯みがき粉に入っているフッ素の効果を期待する場合は、市販のものよりは、歯医者で扱っている歯みがき粉を薦めているそうなので、かかりつけの歯医者さんに相談してみてください。
ちなみに薦められたのは、この「Check-Up」シリーズ。
ライオンから出ています。
裏を見たら、ちゃんと「歯科用」と記載されていました。
それでも、やっぱり濃度は低めなので、定期的に歯医者で高濃度のフッ素を塗り、歯自体の質を強くすることも大事だそうです。
フッ素については、ご家庭の考え方もあると思いますので、みなさまやお子さまの考えを大切にしてくださいね。
このチェックアップ、ネットでは購入できるようです。
むすび
わたし自身、こどもの頃から虫歯になりやすく、年に1度は歯医者に通っていました。
昭和の歯医者は麻酔をほとんどしてくれなくて、本当に痛くて大嫌いでした。
今の歯医者さんは、とても優しいですね。
だからといって、わたしのような虫歯人生をこどもたちには歩ませたくない、と思っています。
毎日の習慣にすれば、ちょっとは楽になる歯みがき。
毎日の習慣でも、ちょっと面倒くさい歯みがき。
今回の歯科検診は、これから長い付き合いになる「歯」について、こども自身も勉強できたよい機会だったと思えました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が、何かの役に立てば幸いです。
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